会長挨拶

新潟県産婦人科医会 会長

新潟県産婦人科医会は会員数160余名の産婦人科医師からなる職能団体です。本会の会則では「新潟県における産婦人科医療の進歩・発展および、公益社団法人日本産婦人科医会の事業推進に関して、会員相互の連絡・協力のもとに、円滑な遂行をはかることを事業の目的とすること」を謳っており、公益社団法人日本産婦人科医会(会員数、約11,700余名)の実質的な支部組織として、同医会と連携して活動いたしております。

本会の活動は、

  1. 母子の保健に関する法(母体保護法、母子保健法など)の適正な運用と実施の推進
  2. 会員の学術研修(各種研修会・研究会、母体救命実技セミナーなど)の計画実施
  3. 会員相互の親睦並びに福祉の増進
  4. 働き方改革に伴う産婦人科医師の環境改善および医業経営の改善の推進

など、多岐にわたっております。
これらの活動は、新潟県、新潟市などの行政機関と連携しながら遂行しており、産婦人科医の診療を支援し、ひいては一般の女性の皆様の健康に資するような活動を行っております。

産婦人科の診療領域は、女性の生殖機能・生殖臓器にかかわる病気の診断と治療、特別な配慮を必要とする妊娠・分娩・産後に関連する様々な病気の管理、妊娠を希望されてもなかなかお子様に恵まれない不妊症・不育症の管理など、思春期から老年期における様々な病気を対象としております。さらには、生殖臓器に発生するがんの予防・早期発見なども主な診療対象であり、女性の皆様の一生の健康管理に携わっております。女性の皆様の社会進出は非常に重要なことですが、女性ならではの様々な悩みを抱えている方も大勢いらっしゃることと思われます。産婦人科医は女性の各ライフステージの中での悩みや病気などについての相談窓口となるように努めております。産婦人科医をかかりつけ医として有効に活用され、健康で充実した生活を送られるよう願っております。

令和4年6月
新潟県産婦人科医会会長 新潟大学名誉教授 髙桑 好一